モンテッソーリ教育って何??

“モンテッソーリ教育”という言葉は知っていても、実際どんなものなのかご存知でない方も多いのではないでしょうか。

マリア・モンテッソーリ
マリア・
モンテッソーリ

モンテッソーリ教育とは、イタリア初の女性医師 
マリア・モンテッソーリという方が考えた教育法
です。
その名前をとって、“モンテッソーリ教育”といいます。

最初にモンテッソーリ教育を行う施設「子どもの家」ができたのが1907年(明治40年)のこと。
現在でも140ヶ国以上の国々で実践されている教育法です。

モンテッソーリ教育の始まりは、医師であったマリアが、障がいのある子ども達と出会ったことがきっかけとなりました。

ある日、医師の仕事で病院を訪れたマリアは、障がいのある子ども達が集められている部屋の前で足を止めました。見張りをしていた女性に、子ども達について聞くと、その女性は「この子たちは意地汚い。食事の後、床に落ちたパンくずを拾って食べるんだから」と、とても嫌そうな表情で話したのです。
それを聞いたマリアは部屋の中を見回しました。部屋の中には、おもちゃや道具など、子どもが遊んだり使ったりするものが何もありません。さらにパンくずを拾う子ども達の様子を観察すると、小さなパンくずを見つけて指先を使って拾う時の子ども達の真剣な姿と興味に向かうエネルギーを発見したのです。

そんな子ども達の姿から「手が使いたいんだ」と感じたマリアは、指先を使って土台から出し入れするような教具(今でいう、「円柱さし」のようなもの)を作り、子ども達に提供してみました。手を使いたい!という欲求を満たされた子ども達は、次第に落ち着いて過ごすようになり、障がいのない子ども達と同じように生活できるようになっていきました。このことがきっかけとなり、マリアはこのアイデアはどんな子どもにとっても良いものに違いないと考え、モンテッソーリ教育として確立していきました。

このお話は、モンテッソーリ教育の始まりとして有名なエピソードです。

見張りの女性とマリアは、同じ“パンくずを拾う子どもの姿”を見ていたのに、
その捉え方が大きく異なります。その理由は「子どもを見る目」にあります。
一般的に大人というのは、自分の経験や考えが入ったフィルターを通して、先入観を持って物事を見ることが多くあります。
しかし、マリアは医師であったので、科学的な見方、目の前の出来事を観察し自身の思考や推測に頼るのでなく、事実に基づいて誰が見ても納得できる立場で考える習慣が身についていました。つまり、それまで「子どもとはこういうもの」という先入観で見ていた教育に科学の目を導入したのです。

「子どもを観察をする」「先入観を持たずに子どもを見る」
これが、モンテッソーリ教育を実践するうえで、一番大切な大人の姿勢です。
モンテッソーリ教育の実践とは、手作り教具を作って与えるだけでも、教具の使い方が完璧にわかることでもありません。
大事なのは、この姿勢、この子どもの見方を実践することです。
これが、「子ども主体」の考え方に繋がります。いつでも子どもが出発点です。
子どもが私たちの先生です。私たちが子どもから教えてもらっているのです。

モンテッソーリ教育ならではの「自己教育力」や「敏感期」という言葉、それぞれの敏感期に応じた環境設定等は、カテゴリーに分類して掲載していきます。