子どもが持ってる力、「自己教育力」って知ってる?

生まれたばかりの赤ちゃん ①『実践理論』モンテッソーリ教育とは?

マリア・モンテッソーリが先入観を持たずに子どもを観察することによって、発見した子どもの姿があります。
それは、「自立に向かって成長する」ということです。当然じゃないか―(笑)と思われる方もいるかもしれません。しかし、正しく子どもを理解していないと、大人がそれを邪魔してしまっている可能性があるのです!
ここでは、自立に向かうために発揮する力「自己教育力」についてお話します。

「モンテッソーリ教育って何?」という見出しでもお話しましたが、大人はたいてい自分の経験や考えでできた色メガネを通して物事を見ています。
子どもに対しても同じで、私自身も「子どもは何もできないからやってあげなきゃ」「子どもというのはわがままだ」と思っていましたので、モンテッソーリ教育を学んでから猛反省しました。

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生まれたばかりの赤ちゃん

そもそも子どもは一体何のために生まれてくるのか?こう尋ねられたら何と答えますか??

ステキな答えはいろいろあると思いますが、その一つが「発達を遂げるため」なのです。この、神さまからの宿題は命が誕生した瞬間から子どもに課されています。

その証は、産まれたばかりの赤ちゃんが教えてくれます。

赤ちゃんが、誕生した瞬間からできることがあります。それは何でしょうか??

それは、『呼吸』『吸啜(吸う)』『嚥下(ごっくん)』ことです。
そんなのできて当然じゃなかー!だって、これできないと死んじゃうもん!
と思いますよね(笑)その通りです。誕生したこの世界で生きるために必要な、呼吸をすることと、おっぱいを飲む(栄養を得る)ことができるようになって産まれてきます。

では、何で誕生した世界でこれが必要だってわかると思いますか?どうやってできるようになったと思いますか??

実は、お腹の中で練習していたからなんです。よく見る胎児が指しゃぶりをしている写真。これがまさに吸啜の練習中の姿です。指しゃぶりをすることで吸啜(吸う)を、羊水を飲みこむことで嚥下(ごっくん)を、羊水を肺に入れて出すことで呼吸の練習をしています。

これらは、お母さんがおなかの中にいる赤ちゃんに向かって「産まれてきたら、息吸っておっぱい飲まなきゃいけないから練習しておきなさいよ!」なんて教えたことではありません。赤ちゃんは誕生後の世界でどんな力が必要か分かっていて、それを獲得するために自ら身のまわりにある唯一の環境である自分の体や羊水を使って練習していたのです。

これが「自己教育力」の現れなのです!自分で自分に必要な力が分かっていて、自立していくために必要なことが分かっていて、その力を獲得するために自ら身のまわりの環境に関わって獲得していく力を、全ての子どもが持っています。

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まとめ

胎児期には、誕生後の世界で生きるために必要な力を獲得するために自己教育力を発揮していました。誕生後は、例えば「歩くこと」に対してや「文字を読み書きすること」など、さまざまなことに対して発揮していきます。

こんな素晴らしい力を持っていることを知ると、「子どもはなにもできない」なんて、大人の思い込みだったなと思います。
自己教育力を存分に発揮するためには、子どもの身の回りにある環境がとても重要です。

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