『提示を学ぼう!』“やって見せる”という教え方のポイント

やって見せる ①『実践理論』モンテッソーリ教育とは?

『子どもはできないのではありません。やり方を知らないだけ、見せてもらっていないだけなのです』という、マリア・モンテッソーリの言葉があります。

モンテッソーリの三角形

環境を用意することが大人の役割だということは、以前お話しましたね。しかし、せっかく敏感期に合わせて環境(おしごと)を用意したとしても、そのやり方がわからなければ自己教育力は発揮されません。

『モンテッソーリの三角形』を見てみましょう。大人の役割の一つに『提示』があります。大人には、用意した環境と子どもを結びつけるために『提示』をするという役割があります。「クッキー型deかたち合わせ」の投稿に書いたように、せっかく子どもが選んで持ってきたおしごとでも、やり方がわからないと、子どもはそーっと静かに棚に戻します笑
ということで、大人の大事な役割『提示』について、何回かに渡ってお伝えしていきます。

『提示』ってなに???

提示とは、環境にある「用具」や「教具」の使い方を実際に“やって見せる”ことです。※「用具」とは日常生活の練習の分野で使う物、「教具」は感覚教育以降の分野で使う物を言います。
子どもは、生まれながらに自立に向かっていますから、「一人でやりたい」「わかるようになりたい」と願っています。ですから、提示をして子どもが一人でできることが増えるということは、子どもの自立を助けることになります。

モンテッソーリ教育の現場でなくても、日常生活のさまざまな場面で、この“やって見せる”という教え方はとっても有効なんです。身支度だったり食事の準備、挨拶の仕方だって、やって見せてやり方を知らせることで、子どもの“できた”を増やすお手伝いができます。

どうして“やって見せる”の?

乳幼児期の子ども達は、模倣期にあって、人がやっている動きを注意深く見て、見た通りに正確に真似しようとする時期です。そして、いつでも大人と同じようにやりたいと願っています。

だから、“やって見せる”という教え方が有効なのです。しかし、大人の動きは子どもには速すぎて、何をどうやったら同じようにできるのかわかりません。

まずは、こちらの動画をご覧ください。ドーナツをクリームケースに入れるところを大人のスピードで、やって見せているところです。

いかがですか?みなさんは大人ですから、このスピードでも何をどうすればいいのかわかりますね。大人はすでにさまざまな動きを獲得し、いつでも効率良く事を済ませたいと思っています。そんな大人の動きは、子どもには7倍速くらいでみえているそうですよ。

“やって見せる”教え方のポイント!

大人の動きを真似したい、子ども達に合わせて動いて見せることが重要になります。だからと言って、とにかくゆーっくりやればいいということではなく、大事なポイントが2つあります!

①動きを分析する“分析行動”

ひとつひとつの動きを分けて、子どもがわかる速さでやって見せましょう!ブログ内でおしごとを紹介する時に“対象年齢と大人の関わり方”で、「やって見せる時は・・・」と書いているのがこれです。

一つ一つの動きを分ける時は、心の中で動きを言葉に変えるとわかりやすいです。例えば、スプーンのおしごとだったら、「スプーンを持つ」「すくう」「右に移動する」「入れる」というような感じです。そうすると、子どもが見てもゆっくりに見えます。ぜひ、やってみてください♪

②「言葉」と「動き」を別々にする

もう一つのポイントは、「聞く」と「見る」を同時に与えないということです。大人はついつい、あぁやってこうやって・・・と、説明したくなりますが、説明されたことを理解して実行するのは、小さい子ども達にはなかなか難しいことです。「聞く」と「見る」を同時に行うのも難しいので、動きとことばを分けてあげることで、集中して見たり聞いたりすることができます。

こちらが『提示』の動画です。分析行動で一つ一つの動きを分けて、ゆっくりやって見せています。※ことばを入れた動画にすればよかったですね~💦

まとめ

この“やって見せる”という教え方を習得すると、子どもにとって良い見本になることができ、結果的に子どもができることの幅が広がります。
次回は、私が初めて提示をした時のエピソードをご紹介します♪

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