乳児用のモンテッソーリ教具として有名?な、『3色リングさし』
このおしごと、子ども達のいろいろな考えが見えて面白いんですよ。
このように、おしごとを終えてお片付けする子どもの姿を見て、あなたはどう思いますか??
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①同じ色に通せていないのに、終わりにしちゃったのね。
②リング全部通したんだね。
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いかがでしょうか。
左の写真は、リングが穴に通せることがわかって、全てを通したところです。実は、一番上は乗せただけで通っていません笑
右の写真は、私が持っていたマスキングテープを机に置いておいたら、「これもリングと同じ!通せる!」と気付いたのか、振り向いた時にはこんなことになっていました笑
このおしごとの本来の目的は、同じ色がわかって、リングを通すことです。だから、見方によってはどちらも「できていない」と判断してしまう方もいるでしょう。
でも、私はこれも、これも、全部正解!だと思うのです!
「通す」ということがわかり、その動きそのものを楽しんでいるんだな~。マスキングテープを見て、これもリングと同じように穴が空いてると気付いて通してみたんだな~。と思って、感動してしまいます笑
私の見方で間違えと判断する時は、このリングを投げたりした時くらいでしょうか。
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何が言いたいかといいますと・・・
大人の基準で判断しないで欲しいなということと、子どもの気付きを奪わないで欲しいということです。
「色が同じ」ことに気付くのは、子どもの権利です!「色が同じ」ことに興味のない子は、単純に”通す”という動きを楽しんでいます。(左の写真)
それなのに、「赤はここだよ、同じ色に通すんだよ」なんて言われたらどうでしょうか。”通す”をくり返し楽しんでいて、「色が同じ」に興味を持つようになったら、自然と色を合わせるようになります。そうなった時に、「あ、色に気が付いたんだ~」と、子どもの成長を静かに喜びます。
これが正解!と決めつけず、子どもの思考や心に興味を持って、おしごとの時間を子どもと共に楽しんでください♫
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