もっと知りたい!とっても魅力的な、6歳以上のモンテッソーリ教育

小学生 b.研修・セミナー参加レポート

AMI友の会主催のセミナーを受講しました。タイトルは『6歳+のモンテッソーリ教育』です!

日本では、モンテッソーリ教育と言えば乳幼児期の教育法だと思われている方が多いでしょう。実は、海外には小学校、中学校、高校、大学までモンテッソーリ教育の教育施設があるんです。

アメリカに視察旅行に行った話

私は、0~3歳、3~6歳のモンテッソーリ教育の資格を持っていますが、6歳以上の教育については無知そのもの。7年前くらいに、アメリカにモンテッソーリ教育現場を視察する旅行に参加し、そこで初めてモンテッソーリ教育の小学校や高校の授業の一部を見学させていただきました。その時に一番驚いたのは、小学校も異年齢児クラスであるということと、幼児のクラス以上にさまざまな興味に対応できるような教具や道具が整っているということです。また、クラスの中で自分たちが生活するために必要な仕事を分担し、それぞれが責任感をもって行うことで、クラスが運営されている、大人の存在が日本の小学校ほど重要ではないというところも、素晴らしいなと感じました。

余談ですが。。。

2022年の目標は、『4回以上、研修や講演・セミナーに参加すること✨』
私はこの3年間くらい、すでに学んだ知識やそれまでの経験を使って仕事をしてきました。振り返ってみると、(世の中の状況的にセミナーが開催されていないという理由もありますが)しばらくインプットをしていないということに気が付きました。
モンテッソーリ教育講師という名前で活動しているのならば、モンテッソーリ教育で育つ子ども像にもあるように「一生学び続ける姿勢を持った人間」でなければ!と思ったわけです。ということで、第一弾として「6歳+のモンテッソーリ教育」を受講しました。

児童期(小学校)のモンテッソーリ教育

幼児期の子どもは「自分できるように手伝ってね」というメッセージを発しています。だから私たち大人は、子どもたちがやりたい動きや作業を自分でできるように環境を整えることに力を注ぎますね。

そんな時代を経て、児童期には「自分で考えられるように手伝ってね」というメッセージを発しているそうです。「なぜ??」という疑問を知りたくて仕方がない!理由がわからないと納得できない!というように、論理的に物事を考えることが楽しい時。私も小学生の時、“学区”というものにものすごく興味があって、母の運転する車に乗って「どうしてここは○○小なのか」ということを頻繁に質問していた記憶があります笑。母は毎回、ちょっと困りながらも回答してくれたのを覚えています。

そんな児童期の子ども達に、私たち大人はできるだけ理由を丁寧に伝えたり、それがわかる資料や場所や人につなげて、調べる方法を伝えたり、じっくり調べる時間を作ることができます。そんなことばっかり言ってないの!なんて、話題をスパッと切るのではなく、その「なぜ?」に子どもが向き合えるように邪魔しないことが大事だなと思いました。

また、友達や仲間と一緒に活動することがモチベーションになり、グループ活動の中で多くの経験をしていくという部分も、大きな特徴だと思います。友達とのトラブルもあって当然で、人間社会で必要不可欠な問題解決の仕方を学んでいくことがこの時期に重要だということです。そんな時期に、大人が決めたカリキュラムのなかに子どもを入れて、個々の学力を上げるような学習環境だったり、友達とのトラブルが発生した時の大人の態度というものが、子どもに大きな影響を及ぼすことがわかりました。

思春期(中学・高校)のモンテッソーリ教育

中学生・高校生は、私にとっては未知の存在です。この時期は、「僕たちが自分でできるように手伝ってください」「自分が何者であるかわかるように助けてください」というメッセージを発しているとのことです。できれば農場を持った自然豊かな場所で、“コミュニティ”を形成し、共同生活を送りながら仕事をしていくというのがモンテッソーリ教育の思春期プログラムです。そこで行う仕事は、食事や洗濯などの家事、家畜の世話や農業、家や敷地の整備、ゲストハウスの運営などがあります。

大人の役割で一番印象に残っているのは、「大人としてのモデル」となること。幼児期までのモンテッソーリ教育でも、「大人は子どもの見本であるから、子どもにしてほしいように大人もやって見せる」というように、“動きや立ち居振る舞い”に関してモデルであったことは間違いありません。
しかし、この思春期の子ども達は「社会人としての大人」「職業人としての大人」として私達を見ています。ある意味とても期待感をもって大人と関わっている時期なんだと思います。私は中学生の時に、部活の顧問とバチバチやっていた経験があります。当時の私たちは、部活に一生懸命取り組んでいたので、中途半端な顧問の姿勢に苛立っていました。きっと、目標を達成するためにどうすればいいのか、私達の頑張りたい気持ちと同じ気持ちで道を示してほしい、ものごとに取り組む姿勢を見せてほしいと思っていたんだと思います。この時期の子どもの発達や特性を知ると、先生に反抗する中高生が多いことに納得がいってしまいました。

また、どんな職業に就きたいかを選ぶ時期でもあるそうです。そういえば、私が通っていた中学校のカリキュラムに職場体験というものがありました。1日~2日間くらい、地域の企業や店舗に行って体験するものです。私は保育園を選んで、自分達でおもちゃを作って持っていき、とても楽しかった思い出があります。もしかしたら、その時に保育士になると決めたのかもしれませんね♫

まとめ

とっても、刺激的な学びの時間でした。乳幼児期を学ぶ時は、自分が保育士になってから関わった子どもとの経験によって納得のいくことが多々ありました。児童期や思春期は自分自身の経験によって、こういうことを求めていたんだなということがわかり、なんだかスッキリしました。その時期に必要な環境や大人の姿勢を学ぶことができ、そういう大人になりたいと思いましたし、もっと学びたいと思いました。

セミナーを開催してくださった、AMI友の会様、またお話くださった先生方に感謝いたします。

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