0歳児ちゃん“目打ちを使う”おしごとに挑戦!~モンテッソーリ教師の反省~

0歳児 目打ちを使う 2*ゆかりせんせいのコラム

ある日、1歳9ヶ月になった0歳児ちゃんが目打ちを使う“穴を空ける”おしごとを手に取りました。

目打ち(かるこ)を使って、台紙に書いてある点に穴を空けるおしごとです。このおしごとを選んだ0歳児ちゃんは、歩いて自分で道具を運べるようになった頃から、わりと難しいものや目新しいものを選んで、片っ端から挑戦するタイプの女の子。

今回も、棚の一番上に置いていたこのおしごとを見つけて持っていこうとしたので、「さすがに無理でしょ」と思って、別のおしごとを提案しました。素直にそれを受け取ってしばらく活動した後、またこのおしごとを持っていこうとしたので、そんなに興味があるなら・・・と、一緒にやってみることにしました。

こちらが、その時の動画です☆

初めてと思えないほど、慎重に点の上に目打ちを置いて、しっかり力を入れて刺すことができました!力の加減はわからないので、体が震えるほど力を入れいるのに笑ってしまうほどでした笑。右手に力を入れるのと一緒に左手が動いてしまうのも、可愛いですよね。

もちろん、まだ一人でやるにはちょっと心配ですので、大人が見守る必要はあります。しかし、この0歳児ちゃんの姿を見て、「0歳児にはまだ早い」と決めつけていたことを心から反省しました。月齢で判断して、まだできないから挑戦させないなんて、いけませんね!

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大人は、良かれと思って子どもが失敗しないように先回りしてしまうことがあります。難しいおしごとを選んできて、まだ無理だろうと決めつけて挑戦する機会を奪ってしまっていたなと思いました。

活動の様子を観察していると、大人が判断しなくても、案外子ども自身が判断していることに気が付きます。目について持って来てはみたけど、つまらないから(自分に合っていないから)と、すぐに棚に戻す姿もよく見かけます。その姿を見ている先生は「すぐ飽きてしまって集中力がない子」と決めつけてしまいがちなのも要注意ですが・・・私はそんな姿を見ると「あ~、ちゃんと自分が挑戦するべきかどうかを判断しているんだなと感じています。

だからと言って、何でもかんでも挑戦すれば良いということではありませんよね。0歳児ちゃんが文字を書くおしごとを選んだからって、それも良し◎ということにはなりません。(そもそも0歳児の環境にそれはおきませんが)
私たちができることは、環境を整えること。おしごとのバリエーションを増やして、それぞれの子どもが興味を持って、ほどよく挑戦できるような環境を用意するのが改めて大事なんだなと思いました。

いつでも子どもが先生!教えてくれて、ありがとう♡

コメント

  1. かつのみゆき より:

    はじめまして。学ばせて頂いています。
    「0歳児ちゃん目打ちを使う」の記事の文中に「1才9ヶ月の0歳児ちゃん」とあり、動画のサムネイルでは「1才9ヶ月ちゃん」となっているのですが、どういうことでしょうか?何度も読み返しているのですが分からず、教えてください。

    • yukari より:

      はじめまして!
      コメント、ありがとうございます。

      この出来事は今年の1月のことでして、その子は4月生まれの1歳9ヶ月でした。
      0歳児クラスに在籍していたので「1歳9ヶ月の0歳児」という書き方をしたのでした。

      色々な書き方をして、混乱しますよね。
      申し訳ございませんでした。
      保育園ですと「0歳児」という見方をしてしまう事が多くて、そういう大人都合の学年ではなくちゃんと月齢で見るべきと反省しました。
      ご指摘、ありがとうございました。

      今後とも、よろしくお願い致します!

      • かつのみゆき より:

        お返事いただいていたのに読むのが遅くなり失礼しました。

        ご説明してくださりありがとうございました。

        続けて学ばせていただきます。
        こちらこそ、よろしくお願いいたします。

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