全国に約30店舗展開されている、デンマーク発祥の雑貨のお店“フライングタイガー”。知育玩具と呼ばれるものやビーズなどのハンドメイドグッズ、面白文具などが豊富で、私も2ヶ月に一度くらいパトロールに行きます!Instagramには、フライングタイガーで購入したものをUPしているので、良かったら参考にしてください♪
さて、今回はフライングタイガーで購入した『さんすうフレンズ』という知育玩具がテーマです!
『さんすうフレンズ』
という名前で販売されている、こちらの商品。税込み660円!対象年齢は3歳。
1~10までの数字が書かれている角柱が、正方形のトレーに収納されています。トレーにも角柱と同じ色が塗られているので、色をペアリングするパズルのような活動としても使うことができます。この玩具の良いところは、しっかり量の概念が含まれているところ。微差はありますが、“10は1が10個分の長さ”になっています。モンテッソーリ教具の「算数棒(小)」に似ていますね。
子どもに提供してみると、悩ましい点が・・・
試しに2歳児さんのクラスに置いてみました。3歳6ヶ月くらいの子が手に取ったのでどうやって使うかな?と思って観察していると、「10」って書いてある!と数字の存在に気付きつつも、せっかく含まれている“量”に気付くのは難しく、注目したのはやはり“色”でした。一通り数字に興味を持ちつつ、色合わせをして楽しんでいました。(ちなみに、色合わせパズルだとしても3歳6ヶ月の子がクリアするにはちょっと難しいです。)
この玩具の私的に悩ましい点は、色がカラフルすぎるということ!カラフルな色に目を引かれてしまい、せっかく含まれている量の概念、“10は1が10個で10”に気づきにくいということ。
モンテッソーリ教具には『性質の孤立化がなされている』という特徴があります。『性質の孤立化』とは、子どもに識別させたい、1つの性質だけが強調されていて、その1点だけに子どもの注意が注がれるように配慮されているということです。今回の場合、色は全て同じであれば“量”に注目してもらえるので理想的なのです。
そこでひと工夫
しかし、このように量の概念が含まれていて、お手頃な玩具はなかなか手に入らないので、私としてはとにかく量に注目してほしい!そこで、色は変えられないので、せめて“量”に気付いてもらえるようにひと工夫。
1のブロックを使って、油性ペンで全てに線を書きました。ちょっと線が曲がっているのはご愛敬、笑
これで、少しだけ“1が10個で10”になるというのがわかりやすくなりました♫
このように並べてみると、1が2個で2、5は10の半分というのが見てわかるようになったと思いませんか?この、視覚で量がわかるというのが大事なポイントです。
これが効果抜群!
今回は、数え方だけ提示しました。
まず、10の角柱を取り出して数字を読みます。次に、線で区切られたところを指差ししながら数えて、これが10であることを確かめます。この線がなければ、数字を読める子しか、この角柱が10であることに気付くことができませんが、線があれば数えることで認識できます。3歳6ヶ月の子は、数を数えることを楽しんでいました。
4歳6ヶ月さんが取り組んでくれた時には、私が何も言わなくても10の構成をはじめていました。10の角柱を置いて、これと同じになるように並べます。「同じになった」と教えてくれたので、一緒に指差しして数を数え「5と5でも10になるんだね」と言葉で表現するお手伝いをしました。続いて「こうしたらどうかな?」と長くしたので、「いくつかな?」と一緒に数え、18を構成しました。その後も、基準とする数を変えながら、15分くらいはこの活動に取り組んでいました。とても素敵な姿が見られました。
まとめ
今回は、私が“量”に注目してほしかったので、既製品の玩具に線を書いてみました。モンテッソーリ教育の視点で見ると、こっちの方が活動の目的がわかりやすいかなと思います。この玩具の1つの使い方としてご紹介しましたので、良ければお試しください♪
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