【言語教育④】保育に取り入れやすい0~2歳の“ことばの活動(言語教育のおしごと)”

モンテッソーリ教育:実物合わせ ④『言語教育』

“ことばの活動”と聞くと、どんな活動を思い浮かべますか??
「しりとり」や「かるた」などの“ことばあそび”のようなものや、実際に鉛筆を持って文字を書くなどの“読み書き”をイメージする方もいると思います。
もちろん、それらも“ことばの活動”です。さらに、モンテッソーリ教育の言語教育を知ると、ことばに関する活動をいろいろな角度で用意することができ、ことばの獲得をより良く助けることができます。保育内容もちょっぴり充実させることができますよ♪

ということで、モンテッソーリ教育を導入している園でなくても、活動の一つとして取り入れやすいものをいくつか紹介していきます。

言語教育の系統図

言語教育の系統図をもう一度見てみましょう。
敏感期の現れに沿って「話しことば」→「書きことば」→「文法」→「文章校正」という流れになっていますので、この流れで2回に分けていくつか活動を紹介していこうと思います。

言語教育の系統図
言語教育の系統図/モンテッソーリ教育
今回は「話しことば」の活動を紹介♬

話しことばの敏感期は胎児期~3歳くらいまでです。話しことばの活動内容は全て「語彙を豊かにする」ことを目的としています。
この時期に重要なのは特別な道具や教材ではなく、一緒に過ごす私たち大人です。ことばをぐんぐん吸収する時期にいる子どもと過ごすときには、いつも以上に“ことば”を大事に伝えていくようにしましょう♬

モンテッソーリ教育:絵本

例えば、絵本を読む時には書かれている文字を読んで聞かせるだけでなく、絵に注目する機会も作ってみる。絵を指して、「ねずみ」「きつね」と動物の名称を伝えることを意識してみたり、「赤だね」と、色に注目するような読み方をする日があっても良いでしょう。また、お散歩に出かけたら見えたものを「おはなが咲いているね~」「くもがあるね」と語り掛けたり、食事をしながら食材や味についてお話するだけでも、立派なことばの活動です。

環境として用意するとすれば、たくさんのことばを知るきっかけ、会話のきっかけとなるものを、子どもの過ごす環境の中に置いてあげます。
①五感を使って感じることのできる本物(野菜や果物がちょうど良い)
②本物ではないけど触って形がわかるレプリカ(動物のフィギュア、ミニカーなど)
③できるだけリアルに近い絵や写真でできたカード(くもんのカードがおすすめ)
このようなものを使い、セガンの三段階の名称練習という手法を使って伝えていきます。

子どもと過ごす環境に「りんご」があると、「りんご」を伝える機会ができますよね。そうやって、子どもに一つでも多くの語彙を増やしてあげられるように用意するのが、「話しことば」の活動です。

まとめ

0~2歳児さんの保育って、ちょっとマンネリ化してしまう傾向がありますよね。私も乳児クラスの担当経験が多いので、ただ時間が経つのを待っていたような日も正直ありました・・・笑。
でも、モンテッソーリ教育を学んでからは、絵本を読む時に「子ども達がことばを吸収している」ということを意識して読んだり、ままごと遊びの中でも名称を伝えることを意識するようになり、それまでよりは保育が楽しくなった気がします♬

次回は、文字に関する活動である、「書きことば」の活動をいくつか紹介したいと思います。

モンテッソーリ教育を保育に取り入れてみませんか?

モンテッソーリほいくのたねでは、モンテッソーリ教育の導入支援を行っています。私自身、一斉保育の一般的な園で保育士人生をスタートしておりますので、そこからモンテッソーリ教育の考え方で保育をする苦労を身をもって感じています。それと同時に、モンテッソーリ教育を知ってからの方が、保育という仕事を楽しめるようになりました。ぜひ、たくさんの保育士さんにちょっとでも知っていただけたら、保育の仕事が楽しくなるお手伝いができると思います。
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