その時その子の『敏感期』に合った環境を作りましょう♪

その時その子の『敏感期』に合った環境を作りましょう♪

自己教育力は、子ども自身が自分に必要な力を知っていて、それを獲得するために身のまわりの環境に自ら関わることで発揮されます。そして、その環境を用意するのは大人の役割です。

それでは、どんな環境が子どもの身のまわりにあるべきなのでしょうか?

『敏感期』という特別な時期

その時その子の『敏感期』に合った環境が理想的です。

『敏感期』とは、子どもがある能力を獲得しようとするとき、環境の中からその能力を獲得するために必要なものを選ぶことができる。そして、その能力をいとも簡単に習得してしまう時期のことを言います。この時期は、ずっと続くわけではなく、その能力を獲得してしまうとまた次の対象へと移り変わっていきます。

とってもわかりやすく言うと、「その時その子が興味・関心を強く示す対象があって、その対象はできるようになったり興味を持たなくなると、次々と移り変わっていくよ~」ということです。

例えば、つかまり立ちを始めた赤ちゃんが何度転んでも立ち上がったり、つかまれそうなものを見つける力が強く、棚でもパパの髪の毛でもママのスカートでもつかまれそうなものを見つけるとすぐに立ち上がろうとする。でも、歩けるようになると、つかまれそうなものには全く興味を示さなくなります。

大人も自分が興味があることに関しては、とことん調べたり練習したり、何時間も費やしたりしますよね。でも、飽きてしまうとぱったりやらなくなって、次のものに気持ちが向くようになります。
大人のそれよりはもっと強烈なエネルギーではありますが、このようにイメージしていただくとわかりやすいと思います。だから、よく子どもに対するイメージで「あきっぽい」と言われることがありますが、それは当然のことだとも思えます。

『敏感期』という言葉は、もともと生物学者のド・フリースという方が使った言葉です。生物学的に言うと、生き物が特定の機能や能力を身に付けるために必要なことに対して、強い感受性が現れるという大切な時期が敏感期です。その一つの目的が無事に果たされると、別の感受性がとってかわり、以前の感受性は消えてなくなります。

さまざまなことに対して敏感期が現れます

乳幼児期に現れる敏感期は、社会の一員としてで生きていくために必要な力に対して現れます。特に乳児期(0~3歳)は、生まれてからの世界で人として生きるために必要な力を身に付けるために敏感期が現れます。例えば、人間ですから二足歩行(歩く)できる必要がありますし、言葉は、人間がコミュニケーションを取る上で必要ですよね。

乳幼児期(0~6歳)に現れる敏感期

○言語の敏感期
○秩序の敏感期 
○運動の敏感期
○感覚の敏感期
○小さいものへの敏感期
○数の敏感期
○文化の敏感期
○礼儀と作法の敏感期
(※詳しくは、次の記事でご説明します)

敏感期が現れる順序は、だいたい決まっています。

マリア・モンテッソーリをはじめ、モンテッソーリ教育を実践してきた方々が、たくさんの子どもを観察する中で、だいたい○歳○ヶ月くらいにこの敏感期が現れるなという期間の目安を示しています。

ですので、保育の勉強をした方や子育てを経験されている方なら一度は見たことがあるであろう、発達表と似たようなものがモンテッソーリ教育にも用意されています。

敏感期に合った環境を用意するとは

つまり、○歳○ヶ月くらいにこの敏感期が現れるということがわかっているので、それの合わせた環境を用意することができるのです。
保育園などたくさんの子どもが一緒に生活する場では、そのお部屋にいる子ども達の月齢の幅に合わせて、幅広いお子さんの興味に合うように用意すればよいということです。

発達にも個人差があるように、敏感期が現れる月齢も期間も、子どもによって違います。あくまでも目安として捉えましょう。

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乳児期(0~3歳)と幼児期(3~6歳)に分けて、その時期に現れる敏感期を紹介していきます。

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