新年度の職員会議や研修に取り入れられる、おすすめネタをご紹介♪
今回のテーマは『リアクション』です!!お笑いみたいなリアクションではないですよ笑。良好な人間関係を築くための最初の一歩、聞く姿勢を見直していきましょう。
良い印象を与える
以前働いていた職場に、周りからいつも誤解されてしまう先生がいました。とってもいい先生なのですが、新しく入った先生からは「話しかけにくい」「怖い」と思われてしまうのです。私も初めて声を掛けた時に、ちょっと怖い表情?嫌な態度?をされた時ことがあり、最初は苦手かもと思ってしまった、この先生。でも、本人は全くの無意識だったようですが、最初に良くない印象を与えてしまうと、その後の人間関係に響いてしまいますよね。しかも、それが無意識だとしたら、もったいないと思いませんか??
この、話しかけにくさ、印象の悪さの一因が、“話を聞く姿勢”にあるんです。声を掛けられた時に、しっかり相手の方を向いて、興味を持って聞いてくれたら・・・と思います。そういう姿勢だと“ちゃんと話を聞いてくれる人”だと感じ、なんとなく良い印象になりますよね。
メラビアンの法則
メラビアンさんというアメリカの心理学者が、「人と人とのコミュニケーションにおいて、話し手のどのような情報が聞き手の印象に影響するか」といったことを実験して、その結果を数値化したものがメラビアンの法則です。
①言語情報:話している言葉
②聴覚情報:声、間、話し方
③視覚情報:表情、態度
この中で、一番相手に伝わるのが視覚情報なんです。つまり、何を話すかよりも、どんな話し方をするかよりも、どんな表情や態度なのかが印象として、一番相手に伝わっているのです。
例えば、1歳児のAちゃんが「手を洗っていて泡だらけになった」というエピソードを保護者に伝えたとします。保育士としては、自分で手を洗おうとしたこと、石鹸を上手に泡立てたことを“良いエピソード”としてお話していたとしても、その先生が“無表情”で話していたとしたら、保護者はどう受け取るでしょう?話す時の表情や態度が、話の内容とマッチしていないと、相手に十分伝わらないということですね。
メラビアンの法則は、話をする側の実験によるものですが、私は話を聞く側の態度もとっても大事だと思っています。先ほどの先生のように「なんだか話しにくい」という印象を与えてしまうと、もったいない!せっかくだから、ちゃんと話を聞いてくれる良い印象を、視覚情報から与えられるようになってほしいです。「この先生話しやすいな~」「また話したいな~」と思ってもらえた方が嬉しいですよね♪
リアクショントレーニング
と、いうことで、やってみましょう!このリアクショントレーニングでは、話しを聞く側の姿勢(表情や態度)によって、話し手が感じる印象が違うということを感じてもらうものです。どんな人だと話し手が話しやすいのか、良い印象を与えられるのかを体験できます。
☆リアクショントレーニングの進め方☆
二人組を作ります。向かい合って座ってください。※どんなペアでも構いません。
進行役の先生は、テンポよく進めることを意識しましょう!
①「これから2人組で、1分間の自己紹介をしてもらいます」
※話すテーマは何でもOKです。簡単に話せる内容が良いです。
②「最初に話す人と聞く人を決めてください。先に話す人をAさん、聞く人をBさんとします。」
③「聞く人、Bさんには大事な仕事があります。ノーリアクションでお願いします!」
【ノーリアクション】を一緒にやってみましょう!トレーニングなので、大げさにダメな聞く姿勢を 作ってみます。仲の良い人だと照れてしまうので、関わりの少ない人同士がいいかもしれません笑。
④Bさん(聞く人)の準備ができたところで、
「Aさん、1分間話してください。どうぞ!」と言って時間を計ります。
⑤終えたら、そのままの勢いで役割を交代。Aさんがノーリアクションの姿勢を作ります。
「今度はBさんが話します。どうぞ!」と言って時間を計ってください。
⑥双方終えたら、1分程度感想のシェアをしても良いでしょう。
⑦続いて、「そのままだとお互い良くない印象になってしまうので・・・とても良い聞く姿勢である【リアクション全開】バージョンです」Bさん(聞く人)には、この姿勢を作ってもらいましょう。心の中で「もっと話聞かせて」とつぶやくといい感じになります♬
⑧準備ができたら、先ほどと同じように、Aさんから1分間話します。続いてBさんが話します。
⑧どちらも終わったら、2人組で感想をシェアしてもらいましょう。
観点は、お互いに「どんな印象を受けたか」「話しやすさ」「聞きやすさ」で、3分くらい時間があると良いと思います。
⑨時間や場の場の雰囲気によって、数名に感想を発表してもらいましょう。
まとめ
感想のシェアでは、「とても話しにくく、伝えたいことも出てこなかった」「聞く側の時に、ノーリアクションだと、相手の話が入ってこない」とか、「相手を嫌いになりそうだった」というような感想が聞こえてきます。保育士という仕事は、保護者や同僚、そして子どもを相手にする仕事です。どんな態度で相手の話を聞くかで、相手からの印象が全然違うということを感じていただければと思います。それと同時に、日頃の自分の態度は相手に不快感を与えていないかな?と振り返るきっかけにもなります。
毎年、内定者の研修で取り入れているのですが、とっても盛り上がるのに、いろいろな角度で気づきも得られるトレーニングです。ちょっとあの先生の態度気になるな~と言うときにでも、職員会議前のちょっとしたアイスブレイクにも、ぜひやってみてください!感想、お待ちしています♡
ほいくのたねは、新年度のスタートをサポートします!
ご依頼いただく際は、必ず1時間程度のヒアリングをしています。今、園で困っていることや、依頼主、園長先生の想いを受け取って、先生方に最善の研修をできるように考えています。つまり、ほいくのたねの研修はオーダーメイド♬モンテッソーリ教育についてはもちろん、人材育成やクラス運営(会議)など、幅広く対応しております。お気軽にお声がけください。
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