2歳6ヶ月~『スプーンですくう(分ける)』のおしごと
- 2020.09.13
- 0.1.2歳児さんにおすすめ 0.1.2歳児の発達 モンテッソーリ教育実施園で人気のおしごと
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1歳6ヶ月~『スプーンですくう(大)』のおしごとに続いて、『スプーンですくう(分ける)』のおしごとです。
2歳6ヶ月くらいになると、食事の場面でもスプーンを使うことが習慣となってきますね。まだまだ、こぼすことも手を使ったりすることもあると思いますが、スプーンそのものの使い方は獲得しています。
そんな、スプーンですくうという動きを獲得した子が、より思い通りに使えるようになるために、動きが洗練されるように、ステップアップした活動を用意していきます。そこで今回は“すくう”という動きにプラスして、“分ける”要素も含んでいます。二種類のものと二分けのお皿を使うことで、すくってお皿に移すときに分けることができるように、またはすくう時に目的のものを選んですくうことができるようにしています。
食事の場面で例えて言えば、カレーを食べる時に、それまでは偶然スプーンですくえたものを口に入れていたのが、大好きな“にんじんだけを選んで食べる”ことができるようになるイメージです笑
ただ、「同じもの同士で分けてみよう」と子ども自身が気付いてやるまでは、すくって隣のお皿にうつす活動として使います。その気付きは、その時が来たら子どもが勝手に気づいてやるようになりますので、大人が「ほら、2種類あるから、2つに分けてごらん」などと言っては、子どもの気付きを奪ってしまうのでNGです。
分野と目的
分野:日常生活の練習(運動の敏感期)
目的:step1 スプーンですくって、隣のお皿にうつす
step2 同じもの同士を同じ場所にうつす(分ける)

対象年齢と大人の関わり方
step1のすくってうつすのは、1歳8ヶ月くらいからできるようになると思います。
step2の同じもの同士を集めるのは、2歳半が目安です。冒頭でもお伝えした通り、決して大人が子どもの気付きを奪うことのないようにしましょうね。
でも、やって見せる時は、分けてうつすところをしっかり見せます。
子どもの右側(利き手側)に座り、
①スプーンを正しく持つ
②左のお皿からすくう
③右のお皿に移動してうつす
④2個目からは、色(または形)を意識してすくってうつす
※クレーンゲームのように一つ一つの動きを止めて行うことで、考えていることが子どもにも伝わります。子どもも一緒に考える間も与えることができます。
使ったもの
基本のセットは、100円ショップで購入できるトレー、深めのお皿、二分けのお皿、スプーンです。
子どもが自分で運んできますので、トレーは滑りにくいものを選ぶか、滑り止めシートやコルクシートなどを貼っておきましょう。深めのお皿は、スプーンですくいやすいようにある程度の深さがあるものがおすすめです。二分けのお皿は、薬味皿のようなものでもいいでしょう。
分けるものは、色もしくは形違いで2種類のものを3個ずつ用意しています。パッと見て二種類あることがわかるものが望ましいと思います。
子どもに提供する前に、必ず大人がやってみることを忘れずに♪
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