3歳6ヶ月を迎える頃に環境に用意してあげたい「お箸」のおしごとです。
4月生まれの2歳児さんが9月で3歳6ヶ月となるので、2歳児クラスなら、ちょうど今頃から出すといいでしょう。
食事でお箸を使う月齢についてはさまざまな考え方がありますが、道具としてお箸を使うという意味では、この頃からチャレンジできると考えています。前提としては、お箸のおしごとの前にスプーンやトング、ピンセット等を使うおしごとを経験しているということです。月齢に応じてこのような経験を積んでいる子は、手指の準備ができていると言えます。あまり経験をしていない子は、トングやピンセット等の活動から始めることをオススメします。
スプーンの活動でもお話した通り、「日常生活の練習」という分野は、日常生活で使うさまざまな動きを獲得する目的があります。実際の食事に持ち方などをうるさく言わなくてもいいように、おしごとの中で知らず知らずに練習して獲得していきます。
お箸の持ち方、変なクセがついている人いませんか?
ここだけの話、私自身がおかしな持ち方をしているのです、、、笑
もちろん、子どもに提示する時は、正しい持ち方で見せますよ。必死です💦
分野と目的
分野:日常生活の練習(運動の敏感期)
目的:お箸を使ってはさみ、隣のお皿にうつす
対象年齢と関わり方
3歳6ヶ月くらいから、チャンレンジできます。しかし、スプーンやトングと違って、持ち方や扱い方が難しいということを忘れないようにしましょう。興味もないのに月齢が3歳6ヶ月だからと言って誘い掛けると、「できない」→「やらない」となってしまうと残念です。例えば食事の時に年上や大人が使っているのを見て興味を持ったり、ピンセットを下から持って上手に使える姿を確認した時に誘い掛けるのが良いと思います。
やって見せる時は、子どもの右側に座り、
①お箸の持ち方を見せる※
②左側のお皿に乗っているものをはさむ
③持ち上げて、右側に移動する
④右側のお皿の上で、緩めて放す
持ち方を含めて、ゆっくり動きを分けて見せるようにしましょう。
※お箸の持ち方は、その子に関わる全ての大人が同じ持ち方を見せられるようにしておきましょう。
使ったもの・用意の仕方
基本のセットは、100円ショップで購入できるトレー、お皿、子どもサイズのお箸です。
お皿は浅めなものにしましょう。また、お箸は滑り止め(切り込み?)のあるものがおすすめです。これは好みですが、私は日本の文化を伝えるという意味で、必ず箸置きも用意しています。箸置きを用意した場合は、置き方も提示します。
はさむものは、「弾力のあるもの」や「引っ掛かりのあるもの」がおすすめです。最初は箸を持って開いた時に、大きく開くことができませんので、少し開いただけでもつかめる弾力性や、偶然引っかかるくらいのものだと、最初の「できた」を得られやすいと思います。
段階を追って、固いものや滑りやすい形のものなど、少しずつ難易度を上げていきましょう。こちらは、またの機会にご紹介しますね。
2歳児になったから、3歳児になったから・・・ということではなく、あくまでも、興味を持った時に手に取れるように環境に用意しておくということをお忘れなく~
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