研修参加レポート『保育の質向上と養成・実習』

研修参加レポート『保育の質向上と養成・実習』

2022年7月23日、目白大学の公開講座を聴講させていただいたので、備忘録的にレポートです♪

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『保育の質向上と養成・実習~保育ってこんなにワクワク!の輪を広げるために~』というタイトルで、大豆生田先生の講演を中心に、保育の質を向上することと保育士養成の繋がりについてのお話を伺いました♬

大豆生田先生は保育をやっている人間なら知らない人はいない!っというくらい有名人。玉川大学で学生さんの指導もなさっております。私も長く保育業界にいるので、何度か講演を聞いたことはあるのですが、正直に言うと、モンテッソーリ教育を学んでから、先生がおっしゃっている「子ども主体の保育」「保育の質」ということがよ~くわかるようになりました笑。そして、モンテッソーリ教育が大事にしている考え方は特別なものではなく、保育でも大事なことだと自信を持って言えるようになりました。
先生が関わって出版されている本はたくさんありますが、その中でも『子どもの姿ベースの新しい指導計画の考え方』や『日本が誇る!ていねいな保育』は、保育士さん向けの研修でも紹介させていただいております。

今回は都内の保育士養成校として多くの学生さんが在籍されている、目白大学さんの公開講座ということで、先生同士の質疑応答もとても興味深いもので、勉強になりました。

私流、実習生きっかけの人材育成

現場で主任保育士をしているときには、年間5名程度の実習生を受け入れていました。実習生から就職につながったこともありました。未来ある学生さん達が、少しでも保育士という仕事を楽しみに思って、働くことに期待してくれたらいいな~と思って関わっておりました。

私は主任時代、実習生が来ることを利用して職員育成をしていました・・・笑。

「実習生が来るから園内をきれいにしましょう」というのは来客がある度にやっていましたが、保育室や事務室も自宅同様に無意識に散らかっていってしまうんですよね。。。一番大事にしていたのは、「なぜそれをするのか、聞かれたら答えられるようにしておいてね」「この園の魅力って何?」と、自分が働いている園で何を大事にしているのか、自分は保育をする時に何を意識しているのかを自覚してもらえるように導入をしていました。その年度で始めて実習生を受け入れるときには、1年目の先生を集めて話したりすることもありました。

また、指導担当は3年目くらいの次期リーダー候補や伸び悩んでいる職員にお願いします。もちろんサポートはしますが、リーダー力や指導力を伸ばすこと、人に教える経験をしてもらいたいと事前に意識付けしたうえでお願いしていました。そうすると、この担当となった職員と私で会話する機会が増え、大事なことを伝えるきっかけになるのです。

このように、言い方は難ですが、実習生を受け入れる側の園や先生方にもメリットがいっぱいだなと思っています。

今回のテーマの一つが「保育の質向上」ということでしたが、このように外から第三者として実習生を受け入れることで、自分の園の保育を見直すきっかけになると私も思っております。それだけでも保育の質を高めることになりますよね。

養成校における授業

正直、私は保育士養成校にいた2年間は、あんまり良い思い出がなくて、、、笑
それでも保育士という仕事を選んだのは、夏休みの保育園バイトが楽しかったこと、子どもと関わることが楽しかったことが理由でした。

大豆生田先生は、保育の質・子ども主体の保育とは「その子がその子であること」「子どもがワクワクすること」だと定義していて、「子どものワクワクのためには大人がワクワクすることが大事!」とおっしゃっていました。

大豆生田先生が行っている授業で一番印象的だったのは、入学した一年生は「子どもになる」、2年生は「ワクワクする」ことを大事にしているということ。泥だんごづくりだったり、お散歩だったり、子どもの目線になってワクワクすることや遊びこむことの大事さを体験するんだそうです。確かに、子どもが何に興味を持って何を面白いと感じるのかがわかっている保育士は魅力的ですよね。

そして、とにかく直接触れることが大事ということで、ママさんや赤ちゃんとの関りを通して、”子ども側”から“大人側(ママ側)”の立場へと変わっていくということです。
学生さんは、社会人としての人格形成において、大人へと進化していく大切な時期にいます。それまで与えられる側だったところから、与える側へ移行していく、その経過を意識的に経験できる機会を提供することは重要だと感じました。

今の時代に合った、実習の在り方

私はモンテッソーリ教育の保育園で働いていたので、いわゆる一斉活動は、なるべくしないように工夫していたし、職員にもなるべくその子がやりたいときに選んでできるようにしようと伝えていました。ですので、子ども達が一斉にお話を聞きながら何か製作するような活動は苦手なので、実習生も苦労したことと思います。

大豆生田先生の写真を交えた実習のお話を聞いて、実習生の責任実習が「コーナー保育」だっていいじゃない!?と衝撃を受けました。自分自身が古い考えを持っていたなと反省。私自身が「実習」に対して自分が経験した古いイメージがあったせいで、実習生には一斉保育を経験させなければならないと思っていましたし、実習生自身も学校で習ってくるのは大人数の前で絵本を読むことだったり、○○シアターの演じ方だったり、一対多数の保育なんですよね。

子ども主体の保育にしていこう!という流れの中で、実習生が習って実践するのは一斉保育のままでは、なかなか保育園の質の向上につながっていかない。今保育士を志す学生さんたちが、新しい人として現場に出て行って欲しいと思いました。そうなったときに、受け入れる側の保育園さんも新しくなる必要がある。そうなると、実習生を通して、保育が社会が変わる!と、なんと壮大なプロジェクトなんだろう!と鳥肌が立ちました笑。

実習日誌は写真で記録する!?

実習において何よりも大変なのが、『実習日誌』。私の頃は、朝から夕まで時系列で子どもの動きと保育士の動きと実習生の動きを書いていくようなもので、最後に気づいたことなどを文章で書くようなものでした。手書きで鉛筆書きしてからペンでなぞって、深夜までかかって毎日書いていた記憶があります。

それは20年近く前の話で・・・笑。今回の講座の中で、実習日誌の書式(フォーマット)も学校で工夫されていることを知って驚きましたが、今の時代に合わせたものに変わっていることを知って、ちょっぴり安心しました。写真で記録するという取り組みをしている園もあるようですよ。

まとめ

保育が変わっていくのに、保育士養成が変わらなかったら、新しい保育はできません。養成校の先生方のご尽力が新しい保育士を作ってくださっているんだなと感じました。なんだか会ったこともない学生さんたちに愛着が沸いてしまう、そんな講座でした。

私も機会があれば、保育士を目指す学生さんたちと交流したいな~と思います♬