0~2歳児の菜園活動【モンテッソーリ教育を取り入れる】

0~2歳児の菜園活動【モンテッソーリ教育を取り入れる】

【モンテッソーリ教育を取り入れる】とは、モンテのおしごとをすることだけを言うのではありません。
モンテッソーリ教育の考え方は、日頃の保育に取り入れることで、より子どもの経験を豊かにすることができます。

今回は、食育として取り入れている園も多い『菜園活動』について、考えてみました。みなさんの園ではどんなふうに取り組んでいますか?特に0~2歳児だとできることも少なくて、収穫したものをクッキングができるわけないし・・・と、いまいち盛り上がりに欠ける印象だった菜園活動。ここだけの話、保育要領に書いてあるから、食育としてやらなきゃいけないからという思いで取り組んでいました(笑)

モンテッソーリ教育を学んでからは、それまでと同じ活動をしていても、ちょっとした意識や工夫によって、以前よりも菜園活動って面白い!と思える様になりました☆その影響からか、自宅のベランダでも野菜を育てております😋

それでは、菜園活動で取り入れやすい“キュウリ”をテーマに、考えていきましょう♫

0~2歳児モンテッソーリ教育の分野を確認

まずは確認!0~2歳児のモンテッソーリ教育で取り入れる分野は、手を使う活動である『日常生活の練習』を中心に、五感を使た活動である『感覚教育』、ことばや文字の活動である『言語教育』があります。

「手を使うこと」「五感を使うこと」「ことばや文字を使うこと」

この3つを、ちょっとだけ意識するだけでも活動や関わり方のバリエーションが増えていきます。
対象とするのは、お座りができるようになった子(だいたい10ヶ月くらい)から、2歳児(3歳11ヶ月)くらいとします。

種を撒く、苗を植える
キュウリの苗

・菜園活動を始める前には、小さな子どもたちが相手であっても、~種を撒いて芽が出て、成長して花が付いて、実がなって~というように、これから行うことが何に繋がっているのかを知らせる必要があると思います。いわゆる、菜園活動前の“導入”ですね。もちろん全て理解できるわけではありませんが、このような説明があるだけで、自分が今何をやっているのかが分かるようになっていきます。そうでないと、種を持たされて、ここに入れろと言われて入れて・・・と、何をやているかわからないまま進んでいってしまいます。

・キュウリの場合は苗ですが、種を撒く場合には、“つまむ”という手の動き。
・苗を植える場合にはシャベルを使うと思いますが、子どもの手のサイズに合ったものが手に入らなければコンビニでもらうスプーンでもいいかと思います。苗を植えるための穴を“掘る”、土を“すくう”という動きが経験できます。

・ことばとしては『種(たね)』『苗(なえ)』『撒く(まく)』『植える(うえる)』『土(つち)』『掘る(ほる)』『被せる(かぶせる)』『すくう』などを伝えることができます。このことばを理解させよう、教えようという意図ではなく、保育士やって見せる時や子どもに伝える時に、作業やものの名前を意識的にことばにしていきます。

・植えた後は、葉っぱの数を数えたり、今のサイズを、“例えばシャベルと同じくらい”などと比較して知らせると良いかと思います。また、成長がわかりやすいための環境設定としては、苗の上に目印を付けておいて、そこに到達するまで観察すると、伸びたことがわかりやすいです。

水やり、観察
キュウリ栽培

・日々のお世話は水やりと観察です。観察は毎日全員が行っても問題ありませんが、水やりを全員がやると水をあげすぎてしまうので注意しましょう。お当番があれば、お当番が決まった時間にやるようにしてもいいかもしれませんね。
・ジョーロで水やりが理想ですが、小さい子が使いやすいものが手に入らない場合はモンテの活動でも使っているような計量カップやピッチャーでもOKです。ジョーロは水の出口までが遠いので、使いにくかったりします。

・苗を植えた時に目標地点を付けたなら、そこまで到達するのを観察するのも良し。1週間に一度くらい、苗の伸長を計って目印をし、先週よりも伸びたね~と共有しても良し。ただ観察して「大きくなったね」「伸びたね」というのは、小さい子には比較対象がないと難しいので、そのような目印を活用することをオススメします。
・お日様が当たっているかな?植物の成長にはおひさまと水が必要だよと知らせる。

・成長してくると、支柱を立てたりする作業が必要になります。これを子どもが見ていない場所でこっそりやったらもったいない!例えば外遊びをしている脇とか、保育室に繋がるテラスがあればそこでやるとか、せっかくだからできるだけ、子どもの目に触れる場所でやりましょう。

・葉っぱの感触を体験。左手の平に葉っぱを置いて、右手の指4本で撫でてみると感触がわかりやすい。
・花が咲いたら、花の色や大きさ、形を観察する。花と葉っぱを一つ採って、子どもの目に触れる場所に置いておくのも良いと思います。

・キュウリの赤ちゃんができたら、いよいよ収穫目前!「キュウリ」を伝えやすくなりますね。ここでできるひと工夫は、どのくらいのサイズになったら食べられるのかをレプリカや画用紙などで作ったキュウリで知らせましょう。“同じ”がわかるようになってくるので、「これと同じになったら食べられる」という伝え方がわかりやすいのです。

収穫・食べる

・2歳児さんならハサミで切って自ら収穫することができます。ハサミが難しければ、子どもにキュウリを持ってもらって保育士が切って収穫します。
・キュウリの表面を触ってみましょう。獲りたてはチクチクするので、嫌がる子もいると思いますが、買ったキュウリではなかなか経験できない感触なのでぜひ。
・許されるなら、その場で洗って食べるのもいいですね。
・子ども達の目の前で皮をピーラーで向いたり、包丁で切ったりして、外側と中側の色の違いを紹介しましょう。何色かわからなくても、「外と中の色がなんとなく違うね~」と知らせるだけでいいと思います。
・切ると形が変わることを見せる。

まとめ

それぞれの場面で私だったらこんな関わり方をすりかな〜と、思い付いたことを書いたので読みにくくなってすみません。0~2歳児の菜園活動では、“できること・わかること”は少ないかもしれませんが、“伝えられること”はたくさんあります。

外側と内側の色が違う理由はわからなくても、なんとなく色が違うことはわかります。そうやって体験したことが、幼児期以降の興味や学びに繋がっていきます。

大人の意識次第で関わり方も活動も変わってきます。ぜひ、保育士自身が「手を使うこと」「五感を使うこと」「ことば」の視点で意識して行ってみてください♫