【感覚教育④】1歳半~『同じ』がわかる!知性の働きを活用したおしごとがオススメ

色・形分け ③『感覚教育』

1歳半くらいの子どもを観察していると、こんな姿を見ることはありませんか?

  • どんぐりや石ころ、葉っぱ、何かを“集める”ことに夢中になる。
  • 大人と同じものを使いたがったり、「一緒」「同じ」を喜ぶ。
  • 絵本に「にんじん」が出てくると、おままごとの「にんじん」を持ってくる。
知性の芽生え

1歳半(もしくは2歳)くらいから「同じ」がわかるようになります。このような姿は、子どもの中の『知性』が働き始めたことを教えてくれているんです。これをモンテッソーリ教育では、“知性の芽生え”と呼んでいます。

モンテッソーリは、知性の働きを“比較すること”としました。「同じ」がわかるということは、二つのものを比較して「同じ」と判断しているということですよね。子どもたちは、“比較すること”から始めて『対にする』『順番にする』『分類する』という動作を通して、それまで溜め込んできた感覚的印象や体験を整理していきます。

どんぐりを集めるという行動を例にとってみましょう。公園にはどんぐりだけでなく、石ころや木の実、葉っぱなどさまざまなものが落ちていますね。知性が芽生えるまでは、ポケットの中には石やどんぐりや葉っぱなど、落ちているものはなんでもかんでも拾って入れていたことでしょう。知性が働き始めると、落ちている“石”と“どんぐり”を見つけて比較して、“どんぐり”だけを拾うことができるようになるのです。

一般的に『知性』とは、物事を知り、考えて判断する能力のことです。

例えば、新しいPCを購入しようと思った時、みなさんは何から始めますか?まずは情報収集をしますよね。そして集まった情報を、価格や機能などを比較し、AとCはここが同じ、BよりAの方が安いなどと比較して検討し、結果的にAのPCを買おう!と決めます。このように、私たち大人も日常的に知性を働かせています。

そのスタートが、1歳半くらいの「同じ」がわかるということなのです。

知性を働かせることに興味を持つ

知性が芽生えた子どもたちは、知性を働かせることに興味を持つようになります。その時が来たら、それまでやっていたおしごとに、知性を働かせる要素をちょっと含んであげましょう♪

スプーンやトング、落とすなど、5分野で言うと“日常生活の練習”の中に、知性を働かせる要素を取り入れることができます。スプーンのおしごとに色分けの要素が加わると、ピンクだけをすくおうとしたり、移すときにどちらに移すか考える機会ができます。そうすると、スプーンなんて簡単♪と思っていた子も「面白い」と感じて選ぶようになり、それまでよりもっとスプーンを使うのが上手になっていきます。

おまけで、知性の働きを活かしたおしごと紹介♪
まとめ

ご紹介したおしごとは、「同じ」に気づかない段階の子にとっては普通にお皿からお皿に移すスプーンのおしごとになります。なので、0.1.2歳児クラスのモンテのおしごとにおすすめです♪

また、「同じ」に気づいていない子に良かれて思って「色分けしてごらん」って言うのはNG!!子どもが気づくチャンス、知性を働かせるチャンスを大人が奪わないようにしましょうね。

次回は、この知性の働きを活用して行う感覚教具の操作方法についてご説明します☆

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